2026年2月25日水曜日

第4回 「目に見えない通帳」の探し方。サブスクやお財布の紐を、優しく解いておく。

イメージ画像 ㏚ 想像してみてください。 もし明日、あなたが不在になったとき。あなたのクレジットカードから、毎月決まった日に、静かにお金が引き落とされ続ける……。 残されたご家族が明細を見たとき、きっとこう思うはずです。 「この『〇〇サービス』って何?」「どうやって止めたらいいの?」「パスワードがわからないから、ログインも解約もできない……」 悲しみの中にいる家族を、そんな「終わりの見えない不安」で困らせたくないですよね。 お金のことは、残された人にとって一番現実的で、一番神経を使う問題です。 だからこそ、今、健康で心にゆとりがあるあなたにしかできない整理があるんです。 「家計簿のデジタル版」を作ってみませんか? 最近は通帳のないネット銀行や、紙の明細が届かないネット証券が当たり前になりました。 家族から見れば、それはまさに**「目に見えない通帳」**。 まずは、あなた自身の頭の中にある「お金の地図」を、一冊のノートに書き出すことから始めましょう。これを難しい言葉で言えばエンディングノートですが、私は**「家族への引き継ぎノート」**と呼んでいます。 書くべきことは、たったこれだけです。 銀行・証券: 会社名と支店名(暗証番号は書かなくてOKです!) サブスク: 音楽、動画配信、アプリの月額課金(サービス名だけで十分です) スマホ・公共料金: どこの会社と契約しているか ネット証券の相続、実は「一覧」があるだけで救われます 特にネット証券は、家族がその存在すら知らないケースがとても多いんです。 「ネット証券 相続 手続き 一覧」と後で家族が検索しなくてもいいように、ノートの端っこに会社名だけでもメモしておいてあげてください。 「〇〇証券に口座があるよ」 その一言が書いてあるだけで、家族は各社のサポートセンターへ電話し、「相続の手続きをお願いします」と伝えることができます。ログインパスワードがわからなくても、公的な手続き(戸籍謄本など)があれば、お金はちゃんと家族のもとへ引き継がれます。 一番怖いのは、**「存在に気づかれないまま、忘れ去られてしまうこと」**なのです。 サブスクという名の「小さなお月謝」を解約しやすく 毎月500円、1000円と引かれるサブスクリプション。 自分にとっては楽しみのための「お月謝」でも、家族にとっては「止まらない出費」というストレスになりかねません。 「私が使っているのはこれだよ」とリストアップしておくだけで、家族はクレジットカード会社に相談したり、スマホを解約する際に一緒に手続きしたりと、スムーズに動くことができます。 お財布の紐を、優しく解いておくという愛 お金の話を整理することは、決して「人生の終わり」を準備することではありません。 むしろ、今持っている大切な資産を、迷うことなく大切な人へ届けるための**「お財布の紐を、解きやすくしておく作業」**です。 このリストが完成したとき、あなたはきっと、自分のこれまでの頑張りや、築いてきた生活を愛おしく感じるはずです。 「これで、いつ何があっても大丈夫」 その安心感が、あなたの明日からの暮らしを、もっと自由で軽やかなものに変えてくれます。 めぐる|デジタル遺品の案内人 「書き出すのが大変そう」と感じているあなたへ まずは、今月届いた「カードの利用明細」を一つ見るだけでOKです。そこに載っているサービス名をメモする。それだけで、デジタル終活の半分は終わったも同然ですよ。 次は、ネットの中の「あなた自身」を整理する、SNSのお片付けについてお話ししますね。